「公共放送ならちゃんとやれ」→「言論弾圧だ」

NHKへの介入 憲法違反
自民議員の質問 研究者ら撤回要求(しんぶん赤旗)




 国会審議でNHKに「国旗・国歌」を毎日放送することを強要した自民党・柏村武昭参院議員に対し二十九日、研究者・ジャーナリスト・市民有志が、憲法二一条、放送法一条、三条に違反するとして、発言の撤回・訂正を求める申し入れをしました。九百九十六人分の賛同署名も合わせて提出しました。

 柏村議員の発言は、十五日の参院総務委員会で行われたもので、東京都の「国旗・国歌」の強制をテーマにした「クローズアップ現代」(昨年三月放送)についても「偏向」攻撃をしていました。

 申し入れ後の会見には、呼びかけ人の桂敬一さん(日本ジャーナリスト会議会員、立正大学講師)、松田浩さん(ジャーナリズム研究者)ら十一人が出席しました。

 桂さんは、「言論表現の根幹にかかわる問題である」とし、「国会議員には憲法尊重擁護の義務があるのに、憲法無視が当たり前になっていいのか。ETV番組の政治介入は事前検閲、柏村議員の場合は事後検閲だ」と語りました。

 松田さんも「密室で行われていた政治介入が、公然と行われるようになった」と指摘します。

 「日の丸・君が代」強制反対・嘱託不採用撤回を求める会の新井史子さんは、「都立高校の現場では『日の丸・君が代』が踏み絵になっていて、教員は窒息寸前」と話しました。

 「議員の発言・表決の無責任」を定めた憲法五一条との兼ね合いで、柏村議員に法的責任は問えるのかとの問いに、田島泰彦・上智大学教員は、「法的責任は難しいが、政治的倫理的責任を院内外で追及することはできる」と話しました。

 呼びかけ人の醍醐聰・東京大学教員らは、衆参総務委員長の国会事務所も訪ね、所属委員に国会質問に名を借りた言論弾圧を慎むことを徹底するよう申し入れました。
と、これを見ると柏村議員に非があるように見えなくもないですが
ま、所詮は「赤旗」
そのまま信じるのもアレですので
実際の議事録から発言を抜き出してみてみると・・・
○柏村武昭君 余り力強い答弁ではなかったわけでありますが。
 今日はせっかくの機会ですから、私が個人的に長年疑問に思って、どうも不明瞭だなと思うNHKの国歌・国旗に対する公式な見解といいますか、それを今日はきちんと聞いてみたいと思います。
 私は、以前からNHKの国旗・国歌の扱いに対して疑問といいますか、釈然としない思いがあったんですね。例えば、皆さんも恐らく気付いていらっしゃる方多いと思いますが、昔は放送終了のときに、日章旗が翻って君が代の、まあ演奏だけですけれども、その絵が必ず総合テレビは入っておりましたが、今全く見ることがありませんね。あれはもう完全にやめちゃったんでしょうかね。この辺のところは方針が変わったのかなと。私は、これは大変大事なことではないかと。日付が変わるときでも結構ですし、節目節目に毎日流すべきではないか。外国なんかは、僕は行きますけれども、外国は堂々と自分の国の国歌・国旗を流しております。しかし、NHKはどうも後退しているんじゃないかという感じがありますが、どなたでも結構です、短めにお答えください。

○参考人(原田豊彦君) お答えいたします。
 国旗・国歌の放送につきましては、現在総合テレビ、二十四時間切れ目なく放送しているということでございますので、放送設備の保守それから整備などのために夜間の放送休止あるいは減力放送を行う際に、これ原則月二回程度でございます、放送終了時と放送開始時に日の丸の映像と君が代の演奏を放送するということを基本にしております。教育テレビでは毎日放送終了時に放送をしております。それからラジオにつきましては、国歌を放送終了時それからあるいは夜間の放送休止の際に放送をしております。
 日付変更時に放送してはいかがかという御意見も承りましたけれども、日付をまたいで番組を放送するケース、これもよくございます。そういう意味で、放送終了時あるいは放送開始時の放送の節目で放送を実施するということがふさわしいと考えております。

○柏村武昭君 どっちにしても余り前進はしていない、後退しているという感じがします
 ついこの前まで日本じゅうが熱狂したトリノ・オリンピックを覚えていらっしゃると思うんですが、荒川静香選手の演技には感動いたしました。見事な金メダルを取ったわけでありますが、荒川選手が金メダルを取ったときに、彼女は感激の余り日章旗を体に巻き付けてリンクの中をウイニングランをしたわけですね。そのときにNHKの見ていた人は、あれっ、突然VTRに切り替わったというふうなことで、恐らく抗議がたくさん来たと思うんですね。
 私はこれは意図的にやられたのかなと思っていろいろ調べてみたら、これは後で聞くと、どうせ説明されるから言いますけれども、国際放送に任しているんでスイッチングがそうなった、だから仕方がなかったんだと。民放は堂々と生で流しているわけですから、これはもう非常に対比がはっきりと出たわけですね。じゃ、VTRが流れたんなら、その後、ラジオみたいに、今リンク上では荒川選手が感動の余りウイニングランを日章旗を持ってやりましたという実況放送をしたってよかったんです。そういうこともしないで、これは国際放送に任していますからという。そのときに私は、これが初めてであれば、ああ、そうなのかと思ったんでしょうが、またやったかというふうな気持ちがあったんですね。
 私は三年前にこの総務委員会で質問をしました。日本ダービーの番組について質問をしたんですね。日本ダービーを見ておりまして、私、馬が好きですから必ず見ているんですね。そのとき、NHKの映像について質問をしております。
 ある有名なソプラノ歌手が君が代を独唱いたしました。そのとき、民間放送の各局は、翻々と翻る日の丸、あるいは一生懸命観客席で歌っている皆さんの顔、青空、そういったものを映しておりました。NHKはその君が代をバックに何を映していたかというと、何と馬のしりを映しておりました。これは私はびっくりしまして、すぐに決算委員会で質問をしました。そうすると、皆さんの答えは、帰って検討してお答えをいたします。次の日にいらっしゃいました。あれはたまたまそういう絵を撮っておりまして意図的なものではありません、委員の指摘は大変遺憾であります。遺憾なのは私であります。やっぱりこれは、ソプラノ歌手が堂々と君が代を歌っているんであれば、やっぱりどういう顔をして皆さんが一緒に観客席で歌っているか、日の丸が青空に翻る絵がどんなに美しいか、そういったことをやっぱり気にしなきゃいけないんじゃないですか。
 それで、私は次の年の日本ダービーも見ていました。何とこそくなことに、この開会式の、次の年は、君が代の斉唱を外して映しておりました。それをBGMに馬の調子はどうか、そういったことばかりやっておりました。どういう根性なのか、私はあきれ返りましたけれども。
 それだけじゃないんですね。去年の三月に放送されました「クローズアップ現代」、「国旗国歌で教師処分へ卒業式」。こういう番組では、卒業式で起立すべきかどうかに悩む教師の声を取り上げ、一方で強制する側の東京都教育委員会の役人にも見解を述べさせることで一応両論併記の形式を維持したんですが、最後に記者と司会者が問題点を確認するという内容だったんでありますが、この番組が放送された後に東京都教育委員会から橋本会長あてに抗議の申入れがありましたね。覚えていらっしゃいますね。
 これはどういうことかというと、やっぱり自分たちが思っていた取材と全然教育委員会、違っていたわけですね。結果として、強制をめぐっての都教育委員会と学校現場の教員との対立という印象を与える番組としたことについて抗議をしたわけですね。なぜ抗議されたのか。それは、番組の中で、国谷キャスターが都教委はなぜ強制してまで徹底を図ろうとしているんですかと繰り返し質問して、都教委の規制を強制と断じて、明らかに東京都の教育委員会が教員に国旗掲揚、国歌斉唱を強制していると印象付ける編集内容であったからだと私は思います。(発言する者あり)だから、そういうふうな考え方の人もいるんです。だから、ちょっと黙って聞いてくださいよ。

○委員長(世耕弘成君) 不規則発言はやめてください。

○柏村武昭君 つまり、これを僕は見ておりまして、つまり、公務員である教員が法規としての性質を有する学習指導要領に従わないという根本的な問題点は全く指摘せず、賛成している大多数の教員の声も全く伝えない。そうでしょう。そして、これはやっぱり国歌・国旗に対して偏見を持たせるような番組づくりをしていると指摘されても仕方がないんじゃありませんか
 会長、副会長、放送法第三条の二を御存じですね。あえて言いましょう。「政治的に公平であること。」、「報道は事実をまげないですること。」、「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。」と書かれているんですね。これに抵触するんじゃないんですか。日本はまだアメリカのようにフェアネスドクトリンを削除しておりません。ということは、公共放送であるNHKはこの公平の原則をしっかりと守るべき義務があるんじゃないんですか。
 自主自律をいつも強調されていらっしゃる永井副会長さんから、NHKの国歌・国旗に対する明確な御見解をどうぞ。

○参考人(永井多惠子君) 国旗・国歌については多くの国民が受け入れていること、これは世論調査などでも明らかでございます。その背景には、日本人としての長い歴史を持っておりますし、それから平成十一年にはもちろん国会の審議を経て法律にもなっております。NHKではその前に、講和条約が発効されて日本が国際社会に復帰した折、昭和二十七年でございますけれども、まずラジオで、ラジオの終了時に君が代を放送しております。それから順次、総合テレビ、教育テレビなどでも放送をいたしております。
 今いろいろ御指摘ございましたけれども、公共放送として、対立する意見については双方の意見をお出しするということで、公共放送として間違った放送をしているとは考えておりません。

○柏村武昭君 では、なぜ抗議されたんですか。なぜ都教委から抗議されたんでしょうか。私は見ていて、非常に偏った放送だと思いました。

○参考人(永井多惠子君) お答えいたします。
 都教委から抗議されたことは事実でございますが、その一方で、また東京都の指導に対しては現在裁判も行われておりますし、教育現場からの反応ということも私ども放送では取り上げております。その双方をお出しして、あとは視聴者の的確な判断におまちするというところではないかというふうに思っております。

○柏村武昭君 私は、今日は事実をずっと列挙して、NHKの国歌・国旗に対する考え方、そして今までやってきたことを皆さんにお知らせいたしました。これで私は、今副会長がおっしゃったようなもう公平にやっているという考え方は非常に納得できかねます。今日は、その私が今までもやもやっとしたものが払拭できるかと思ったら、全然できませんね、それは。やっぱり、国歌・国旗はもう法律までなっているわけですからね。法律までなってて、国の誇りですよ、旗も歌も。そうすると、やっぱりそれを助長するような責務があるんじゃないんでしょうかね、NHKは、公共放送としてはですよ。私は、皆様のNHKとして頑張るんであれば、そういうことも含めて細心の注意を図ってもらいたい。
 私は、NHKは、さっきも山本委員が言ったように、公共放送としてやっぱり必要な存在だと思っておりますし、チャンネルの削減も必要ないと思っております。イギリスのBBCなんかに比べたら全然もう格段にチャンネルも少ないと思いますが、要するに、チャンネルの数じゃなくて中身の問題だと思うんですね、僕は。中身が大事です。だから、こういう誤解を招くような番組づくりには細心の注意を払ってもらいたいとあえて要望したいと思います。つまり、NHKを見た人はみんな、あっ、これはNHKが言っているから中立公平なんだと思うわけですよ。中立公平を標榜しながらマインドコントロールするというのは一番ひきょうなやり方である、そう思います
 だから、もう一回チェックをするべきじゃないですか、現場の人間も全部。私は三十数年キャスターをやっていた経験から申し上げておきます。だから、国歌・国旗の扱いが恣意的と取られることがないよう公共放送としての役割を果たしていただきたい。
 NHKの体質改善と自浄努力が伝わってこない今の段階で決算を承認することには大変逡巡しておりますが、今日は公共放送として日本国の国旗・国歌に敬意を払っていただきたいということをお願い申し上げ、最後に橋本会長の国旗・国歌に対する明確な御見解、私の今までの不安を払拭するような見解を聞いて、終わりたいと思います。どうぞ。

○参考人(橋本元一君) この国旗・国歌、これは日本を表すもの、代表するものとしてNHKとして現在放送に使用してございますけれども、今後も日本の代表ということで適切に対処してまいりたいと思います。

○柏村武昭君 終わります。
と、実にまとも
国旗・国家の強制に関して『公務員だったら文句言うな』とよく言いますが
それは『公共放送』にも言えるんですよね
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by xell_rainy | 2006-07-09 20:27 | ニュース関係
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